マザードラッグ
[Mother Drug]
生みの苦しみがもたらす歓喜を呼び起こす母なる薬/精神性幸福薬
通称"M"。MadnessやMazochismとも解釈できるこの薬は
生殖活動による生みの喜びを得られなくなった者達への代替幸福剤で
人間的幸福を追求する科学者により生み出された
音楽を宿す者、絵画を宿す者、科学を宿す者
あらゆる創造の民らはMの眼の下に集い
やがて狂信的な卵創思想を持つようになる
[MOTHERS]
彼らの思想原理は
"世界の創造主こそが至高の芸術家であり、この世界を貪る非能民は排除すべし"
という酷く暴力的な浄化思想に基づく
暴力的である事は苦しみという幸福への道であり
破壊的である事は創造の為の大切なプロセスであり
狂信的である事はイマジネーションへの忠誠にして芸術家の到達点であるとして
自身の生存意義を肯定した
ヒトという種が苦しみや悲しみにより感情を育む生き物だとして
その痛み自体に生の喜びを見出したとき
創造こそが天上であり、神床への道すがらであると信じるのだ
命を作る喜び、命を削る苦しみ
マザードラッグは母なる微笑みで今日も人類の幸福を監視している
マザードラッグ
歌:HIMEHINA
作詞:Gohgo
作曲:遠藤信吾 & Gohgo
編曲:佐高陵平